任意売却の注意点
任意売却のメリット
任意売却のデメリット
1.通常の住宅ローンの状態では交渉が出来ない為、敢えて、数ヶ月(3~6ヶ月)住宅ローンの支払を止め等の要件が必要です。
住宅ローンを一定期間以上滞納することにより、信用情報機関に登録されてしまう事を承知しなくてはなりません。いわゆるブラックになります。
一旦、信用機関に登録されてしまうと、その後の5年6年程度は新たなローンが組めなくなってしまいます。
2.債権者との交渉力が要求される
任意売却専門業者に交渉まで依頼できる場合がほとんどですが、中には金融機関との交渉は自分で行わなければならない業者もあります。
その場合には住宅ローンを融資してくれた金融機関にあなた自身が交渉を行わなければならないので、時間がとられてしまうのと同時に交渉力が必要とされます。
競売の場合は半自動的にあなたの関与に関係なく手続きが進んでいくのに比べたら任意売却は面倒という面はあると思います。
3.債権者の同意が必要
任意売却には債権者の同意が必要です。売却不動産の価格の設定も債権者の同意が必要です。
不動産を任意売却しても残る債務が大きい場合などは金融機関から任意売却の同意が得られず競売にかけられてしまう可能性もあります。
4.部屋の内覧に立ち会わなければならない
あなたが居住している場合、内覧希望があったのなら応じなければなりません。
そのたびに部屋の片づけをしなければいけませんし、見知らぬ第三者が部屋の中に入ってくるのは嬉しい事ではないのではないでしょうか。
5.金融機関に行くことが精神的に負担
お金を預けに行って歓待されている方はお金を借りる際も金融機関から大切なお客さんとして歓迎されます。がしかし任意売却の相談に行ったときに今まで通り暖かく迎えてくれる可能性はあるでしょうか。担当者によっては手のひらを返したように急に冷たい態度に変わる事もあるのではないでしょうか。
6.早い時期にマイホームを手放さなければならない
7.連帯保証人に迷惑がかかる
ローンを滞納すると連帯保証人にも請求がいくことになります。そこで連帯保証人が返済してしまうと任意売却はできません。必ず連帯保証人の協力がなくては成り立ちませんから任意売却の同意を取り付ける必要があります。ちなみに「連帯債務者」は債務者と全く同じ債務責任を負う立場にありますのでこちらも協力が必要です。
8.競売の危険性
せっかく販売に至っても買い手がつかなければ任意売却は成立しません。必ず売却できるとは限らないということ、時間に限りがあるなかでの売却のため、自宅が売れなければ競売になってしまうというリスクがあります。競売になると残債の一括返済を求められ、返済できなければ自己破産まで追い込まれることも考えられます。